第10章 新たな新入生と新たな戦い
あの大変な夏休みは終わり、新学期が始まった。
「あーーー!!眠い」
私の前を歩いていたたつきが背伸びをしながら言った。
「あはは!確かに夏休みが終わるとなんか、だるくなるよね。」
「そうそう。次の二学期が長いしさー。」
そんな会話をしていると向こうから
「たつきちゃん!!桜花ちゃん!!」
と織姫が走ってくるのが見えた。
「あっ!!織姫!!」
「おはよう!!」
私たちがそう声をかけていると、
「聞いた?わたし達のクラスにまた転校生来るんだって!!」
織姫は弾んだ声で言った。
「わぁー!!やったね!!仲良くなれるかなー?」