第7章 ルキア救出!いざ尸魂界へ!!
☆☆~喜助side~☆☆
「・・・・・・行ってらっしゃい桜花さん。」
私はそう呟く。
桜花さんが蒼井空さんとしての記憶が戻るべきか否か、私は悩んだ。戻ったら、また私の手が届かない所へ行ってしまうのではないかと怖かった。
それに、藍染惣右介のこともある。藍染さんは今度こそ桜花さんを殺すだろう。そのために更に入念に手の込んだ計画が立ててあるにちがいない。
桜花さん、それでも貴方は行くんでしょうね。彼の元へ。
『友達を助けに行くのに、理由なんていらないでしょ?』
裏切られて、死にかけて、それなのにそれでもまだ彼を助けるために、わざわざ死ににいくようなことをした。
だから、私はわざと嘘をついた。記憶がもどらないように。もう、貴方に傷ついて欲しくなかった。
でも、結局戻ってしまったが。
貴方は私がいつものようにただ意地悪で言ったのかと思っているんでしょうが・・・・
「友達・・・・ねぇ。・・・・・彼は貴方を友達だなんてちっとも思ってないですよ。・・・・・・私もね。」
私は苦笑いしながら、誰にも聞こえないように言った。