第2章 お返しは早めが良いよな?
「なぁ、美織」
「はい?」
星夜さんが妖しく笑う。
この顔はまずい。
何かよからぬことを考えている時の顔だ。
この顔をしている時の星夜さんは大体エッチなことしか考えてない。
身の危険を感じ、ソーッと星夜さんから離れる。
「待て、どこに行く」
ガシ、と腕を掴まれてしまいこれ以上距離を置くことは出来ない。
「なぁ、美織」
聞いてはいけない。
この先の言葉を。
即逃げなくては...。
きっとエッチなことを企んでいるに違いないから。
「お返しは早ェ方が嬉しいよな?」
「へ?」
「俺が身体で返してやる」
ほら来た。
「仕事してくれるの?生徒会の」
なんとかとぼけてみる。
上手く話題逸らせないかなぁ。
「バカ、誰がんな面倒くせェことするかよ。
きっちり身体で返してやる。
放課後、俺ん家に来いよ。
たっぷり可愛がってやる」
ですよねー、そういう流れになりますよねー。
分かってた。