第3章 黄色模様☆
兄上のことやコタ達のテストを心配しながら1週間が過ぎました。
兄上は相変わらず変だし、最近よそよそしいし。
「ボク、嫌われてしまったんでしょうか?」
それだったらすごく悲しいです。
ボクは兄上ほど好きな人はいないんですから。
…あ、あの人は除外ですけど。
「よし…!黒ときぃの試合でも見に行こう!」
そうです。今日は二人の練習試合なんです。
部活も再テストが多くて無いし。
でも、きぃに会うのは緊張しますね。
in.体育館
「うわぁ、ここでやるんですか。」
とりあえず黒とかきぃとか見つけなきゃ。
迷子になってしまいます。
黄「…ことも無いんスよ~?」
黒「さらっと嫌味言うのやめてもらえませんか?」
はっ。見つけたのです!
なんだかとてもかっこよくなっています、きぃ。
キラキラしてます。
あ、きぃがどっかに行きました。
「黒っ。見に来ました…!」
黒「みるく、来てたんですか?!」
もう誠凛の人達とはお友達なのです!えっへん!
「きぃの様子も見て来ますね♪」
黒「…みるく、応援してくれますか?」
「もちろんですよ。両方を応援します!」
元マネージャーとして、しないわけにはいきません
!
どっちが勝つんでしょう。わくわくっ。
「きぃ…!久しぶりですっ。」
黄「え、みるくっち?!」
ぽふっと後ろから抱きついてみました。
懐かしいきぃの香りです。
黄「わざわざ見に来たんスか…?」
「はい、大好きなきぃの試合ですから!」
黄「爆弾発言ッスよ、それ。…まったく。」
ひょいっとボクを抱き上げ、だっこしました。
いつもこうしてくれたっけ。
黄「可愛すぎッス。…ホント。」
ボクの体に顔を埋めるきぃ。
く、くすぐったいです…!!
黄「ずっとみるくっちが足りなかったッス。」
きぃは甘えん坊さんですね。
そんなきぃも大好きです。
黄「覚えてるッスか?…俺が告白したこと。」
「はいっ。きぃはボクが好きなんですよね!」
照れ臭そうに笑って、頬を染める。
恋愛的な意味かと聞かれたら、んー。
黄「勝ったらキスして?」
「…はい!勝ったら、ですね。」
キスはなんだか恥ずかしいけど。
ほっぺならもうみんなにしてますし!
…どっちにも勝ってほしいな。