第11章 学級委員長の座は誰に!?
「オールマイト!雄英教師になったという話は本当ですか!?」
「非番の話は本当だったんだ!」
次々と記者が校門の前から去っていく。
これで登校できるな、と思っていると常闇君がやって来た。
「記者達も気の毒だな…自業自得とも言うが」
『えへへ…でもいい薬なると思うけどなぁ』
彼等は今、電信柱に向かってインタビューをしている。幻影の霧で幻を見ているせいだろう。
「昨日、切島と瀬呂にやったのと同じものだな」
『正解!最初からこうすれば良かったなー。行こっか、常闇君』
「ああ」
二人はこの時気付かなかった。暁の事を観察していた存在に…
「何あの“個性”…使えそうだなあ」