第19章 うなれ体育祭!!
─第1回戦 緑谷出久VS心操人使
─第2回戦 轟焦凍VS瀬呂範太
─第3回戦 塩崎茨VS上鳴電気
─第4回戦 飯田天哉VS発目明
─第5回戦 八雲愛龍VS八雲暁
─第6回戦 常闇踏陰VS八百万百
─第7回戦 鉄哲徹鐵VS切島鋭児郎
─第8回戦 麗日お茶子VS爆豪勝己
「_ッハ、マジかよ」
『お互い、くじ運が良いみたいね』
まさか初っ端からぶつかるとは思わなかった。改めて弟…いや、我が相棒を見やる。
上から見下ろしてくる彼の眼差しは、勝己君に似た闘争心に燃える目でもあり、ナツに似た挑戦者の目をしていた。
『後は拳で語ろうか。その方がお互い良いんじゃない?』
「フン、直ぐにぶちのめしてやんよ」
その場を去る愛龍の背中を見送りながら、彼を倒す策略を練る。
愛龍と戦う事は初めてではない。寧ろ懐かしささえ感じる。それ程に彼とは毎日手合わせをしていた。
この世界に来てからはぱったりと無くなったが…お互い、実力を示す絶好の機会である。
レクリエーションの間、私は魔力を溜め込みながら
育ての親であり恩師でもあるリヴァイアサンに想いを馳せる。
『(リーヴァ、どうか見守っていて。…ううん、見ていてほしいの。私の成長を、成果を、全てを!)』