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隣の彼は目つきが悪い【弱虫ペダル】

第4章 インターハイ


インターハイ1日目。
佳奈から送られてきた1日目のコースは江ノ島スタートの芦ノ湖ゴールまでの約60km。
荒北からの情報で今日は恐らく新開がメインで走る所はないようで、佳奈は芦ノ湖付近にあるゴールで待機しているらしい。
沙織がベッドの中でゴロゴロと朝寝をしていると、佳奈から「今日は暑くなりそう!」という件名でメッセージが届いた。
開会式の様子を撮った写真がいくつか添付されており、「荒北くん、ステージに立ってるよ!」という本文とともに、荒北のピン写真。
昨年の優勝校である箱根学園はステージでインタビューを受けていたらしい。

「こんなのいらないけどっ!」

とツッコミつつ見た写真には、相変わらず仏頂面で写る荒北が写っていた。朝日が眩しいのかいつにも増して目付きが悪い。

「ププッ」
思わず笑みがこぼれる。

ブッサイクだな。ステージ上でくらい愛想振りまけよ。

今年は地元開催ということもあり、レース会場までは電車で行ける距離だった。恐らく生徒達も見に行っているのだろう、寮はいつもより静かだった。

そろそろ走ってる頃かな、、、。

カーテンの隙間から漏れる光は、すでにギラギラと輝き、これからの暑さを予感させる。
空は青く、雲1つない快晴だ。

沙織は午後からのバイトに備えて、もう一眠りすることにした。
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