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隣の彼は目つきが悪い【弱虫ペダル】

第8章 秋は夕暮れ②


沙織は目の前がだんだんボヤけてくるのを感じた。しかし手で拭うことはできなかった。
拭ってしまえば最後、溢れて止まらないような気がした。
そんな沙織に巧は最後にこう言った。





「本当はね、ずっと言いたかったんだ。、、、僕たち、終わりにしよう。」




そう低く冷たい声を発した巧は既に沙織に背を向けていて、もう取りつく島もないことをその背中が語っていた。
その背中を見た沙織には、伸ばしかけたただ手を力無く落として、店から飛び出すことしかできなかった。












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