第3章 侵攻
マスターには"令呪(レイジュ)"と言われるサーヴァントへの絶対命令権が与えられる。
それは身体の何処か〈私の場合、左手の甲〉に浮かび上がる赤い痣のような印で、3回だけ使用でき使用するたび令呪は1画ずつ減っていく。
それが残っている限り、サーヴァントはマスターに逆らえない筈だし……そもそもマスターからの魔力供給が途絶えたらどんなに強いサーヴァントと言えどこの世に留まってはいられない。
何が起こっているかはわからないがただ一つ言えるのは、この機会を逃すべきじゃない。
「ランサー、今のうちに屋上から突入しよう」