第2章 新しい仕事
仕事がやっと終わる
今日の収穫は大倶利伽羅先生と再会出来たこと位かな
退屈な時間は多いけどまた先生に会えるかもしれないと思うと苦痛が和らいだ気がした
おばあちゃんに紙を渡し
帰り支度をしている時に気になったことを尋ねた
「近くにある学校の先生ってよく来るんですか?」
「そうだねぇ何人かの先生は贔屓にしてくれているよ」
「毎日来るんですか?」
「ぼちぼちね」
私の事を覚えてくれている先生も
もしかしたら来てくれるかもしれない
やっぱりこの仕事を選んで間違ってなかった
「お疲れ様です」
一声かけて店を出てタバコを取り出した
煙を吐くとメンソールが喉を突き抜ける
通学路で通っていた道で歩きタバコをすると
とても悪い事をしている気分になる
まぁ歩きタバコは悪い事なんだけどね。
携帯灰皿を片手に歩道の隅っこを歩きながらだから許して欲しい
人とすれ違うこともない道だし。
今日から私はこんな生活を続けることになった
正直いつまで働くかは決めてないけど
またいい仕事があれば転職をする
でも少し心も体も休める為に1年は働こうと決めた