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【暗殺教室】偽る君へ

第2章 依頼の時間


「ねえ君さ。転入早々何でE組来たの?」

「学力に問題なけりゃ、何かやったの?」

「見た感じケンカとかしなさそうだし。何か学校の物壊した?」


運よく隣の席になったから、話しかけてみてるけど。反応なし。ずっと板書をノートに書き写してる。
授業態度は良い子ちゃん。ますますE組に来た理由がわからない。

退屈が増した頃。
柊君はノートを静かに破り、それを俺に寄越してきた。


『少し先生と揉めちゃってね』


結構綺麗な字。これならノートもちゃんとしてて、見やすそう。今度サボった時は柊君にノート借りようかな。


「ふーん。あっちの先生と揉めるとか、なかなか肝据わってるね」

「カルマ君、授業中ですよ!! 柊くんと話すのは休み時間にしてください」


もうちょっと柊君と話したかったんだけどな。茹でダコの殺せんせーだったら、後で器が小さい仕返しされちゃうだろうし。


「ごめんね殺せんせー。授業退屈でさ」

「にゅや!? そんな、先生の授業が退屈ですか!?」


今度は触手で顔を覆ってメソメソ嘘泣きし出した。タコの百面相見てもつまらないことは変わらないってば。


でも。


柊君はじっと前を見据えて殺せんせーを視界に入れてるみたい。
殺せんせーの顔が見慣れないせいか……でも。






何でそんなに楽しそうな顔、してるの?
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