第14章 【一氏】アホちゃうか
一氏SIDE―…
今日はご機嫌やわー♪
明日からまた晴れて小春一筋になれるんや!
ただのミーハーな追っかけなんていらん。
俺がほしいファンは、
諦めの早いやつやない。
様子を見るために、**川に行ってみる。
まぁ、もう居ないやろな。
と、思った。
けど、橋の上から見えたのは、
汚い川と
汚れた菊田と
泣いてる菊田…
あいつ、アホちゃうか…?
今何時やと思ってんねん。
俺、さっきまで部活やったんやで?
もう、真っ暗やで?
今までのやつは、
川に入ってもすぐに帰るやつばかりやった。
なんでやろな、
こいつ、いままでのやつと全然違うやん…
そう思ったのが先か、
菊田のところに走ったのが先か…
「お前、アホちゃうか?」
「先…ぱっ…」
「なんで帰らんの?」
「好き…だからっ…」