第8章 【白石甘】夏祭り
「行きたい!蔵は行かへんの?」
「俺は…。すまんな金ちゃん。俺と結菜は今年二人で行く予定やねん。他のメンバーと行ってや。」
「え…?」
不思議そうに俺を見る結菜をよそに、
俺はそのまま部活に戻った。
その夜、結菜に一通のメール送った。
―――
time 2011/ 8/15 20:00
from 白石蔵ノ介
sub no title
今日はごめんな。
勝手に決めてしもて。
でも、二人で行きたかってん。
構へんなら―、
明日、6:00に神社前のバス停に来てや。
できたら返信してや。
―――
一つ一つの文字がめっちゃ緊張やった。
その返事は返ってこないやろな、って思ったんやけど
意外に早かった。
ーーー
time 2011/ 6/15 20:05
from 菊田結菜
sub no title
別に構へんよ。
そのかわり、ウチのこと楽しませてな?
約束やで!
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そのメールには返信をせず、
ベットに横になって微笑んで一言呟いた。
任せときぃ。