第45章 【深緑色】オープン・クエスチョン
(かなり
ヴィラン連合とは色味が違うけど…。)
繋がりがあるとは思いずらい
だけど導く立場にはなり得そう…。
左手でファイルをめくりながら
右手でPCのファイルを開く
ヴィランの情報と
ヒーローの情報との擦り合わせ
ヒーロー名 ヴィラン名
享年 年齢
性別 性別
住所 住所
本名 本名
個性 個性
死因 凶器
場所 動機
ヴィランをあいうえお順に潰していくよりは
効率的だと思っての事だった。
だけど想像以上に難攻
これでは1冊のファイルで一日が潰れそうだと
伸ばした腕の関節がパキと鳴る。
外で待っている塚内さんに
声を掛けようと立ち上がった時だった。
「塚内さ――…」
「ッ…お…っと。」
――ゴチッ
――バサッ
――ゴトッ
鈍く響いた3つの音
部屋の外に居ると思っていた筈の人は真後ろに
知らずに立ち上がった私の脳天は
彼の顎目掛けて直撃
命中させてしまった脳天を両手で抑え
その場に蹲った。
「痛った……すみません…。」
「いや…こちらこそ
黙ってレディの背後に立つなんて失礼だったね。」
苦笑と共に上げられた両手には
缶コーヒーが1本ずつ握られていた。
差し入れだったのだろう
もう、お詫びすら出てこない
ファイルを落とすは
マウスをひっくり返すわ
警部さんに迷惑かけるわ…
上手くいかないときは
何をやってもうまくいかない
そう――思って……
「え―――――……?」
憂う視界に入ったファイル
そこに連なる文字に目を見開いた。
職場体験2日目
私はひょんなことから
思いもよらぬ情報を得ることになる。
これが今後の私たちにどう影響するのか…
果たしてそれは良いことなのか
悪いことなのか
この時の私には
まだ、知る由もない。