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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第41章 【深緑色】自己CHIYU




「ん…」


微笑みを向ければ濡れた睫毛がチラと奮う
拙い思考を回してんだろう
逸れた瞳は数回瞬き
ゆっくりと上げられた

上がったのはもう一つ

今にも消え入っちまいそうな
儚い声


「わかる…」


そろそろと俺の背へ腕を巻き付け顔を寄せるハイリに
つ…っと頬が上がった。

どうすりゃ楽になれんのか
やっと理解したみてぇだ


「それでいい」


頬を撫でた指を
柔らかな髪へと差し入れる

梳いた髪が俺の肩に触れた瞬間
ハイリはもう一度念押しするかのように呟いた


「わかる…よ…。」


それはきっと
「本当に良いのか?」と
そう、問いたかったんだろう――…






(何を迷ってんだか…。)






首筋へと近づいた唇は
寸での押し止められた

僅かに保たれた距離を吐息が繋ぐ

躊躇してんのか
戸惑ってんのか
小さな頭は俯く一方だ


(しょうがねぇか…。)


例え了承があれど
人を傷つける事は出来ねぇ
ハイリなら戸惑っても不思議じゃねぇ

零した笑み一つ

その頭を抱え
僅かな隙間を無しにした


「ぅ…んン、っ…」


遠慮がちに這う舌と
それがもたらす熱が心地いい

柔らかな唇の感触と肌を焼く熱
拙く動く唇を離しては
はむ、と小さな声を上げて再び食んでくる

堪らなく
愛しさが溢れた


「むず、かしい…。」

「好きにやっとけ
なんなら噛み千切っても良い。」

「それ…はっ…あ、まっ…てだめぇ…っ」


ただ待つのは手持無沙汰だと
スカートの中へと手を滑らせる

下着の上から中心を撫でれば
そこにはぷっくりとした蕾がはっきりと主張していた


「ゃら、やぁ…しゅうちゅ、できないぃ…っ!」


撫でれば撫でるだけ
ただでさえ拙かった舌づかいが
たどたどしくなっていく

俺の背を撫でていた手は
今やしがみ付いているだけ

唇は触れたままだが
もはや声を抑えるためだけに
押し付けられてる状態だと言っていい


(かといって止めてやるつもりもねぇ)


固くとがったそこに爪を立て
引っ掻けば腰を浮かして甘く啼く


「んんっ…め、だめだっ…て、あぅぅ…っ」


楽器の様だと思った事はあるが
ここまで素直な反応を見せらてちゃ
こんな風に思っちまう

俺の意のままに動いてくれる
糸につられた人形の様だと…。


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