第39章 ♦番外編♦ はにーホリック
白い肌
なめらかな肌
きめ細やかなそれは
いつぞや口にしたメレンゲ菓子によく似ている
口に含むだけで溶けちまいそうな程柔らかく
香りも味も官能的なまでに甘い
先端を甘噛みすれば鳴き
舌で潰せば熱い息を漏らす
最高のトッピングじゃねぇか?
もともと多かった露出度は殊更に
ただでさえ短かったスカートを腰までたくし上げる
結われた髪が一筋
胸を滑り落ち
ハイリを一層艶めかしくさせた
「ふっ…ぅ、ン…ぁっ…ぅぅ…んっ。」
必死に声を抑えようとする
こんなハイリを見るのは嫌いじゃねぇ
開き切ってねぇ瞳に涙が滲む
ただでさえ狭いこの空間じゃ自ずと距離は近くなる
ベッドの上よりも
俺の肩口に顔を埋め
声を押し殺そうとする姿は見惚れちまうほど美麗だが
「わりぃな、今日はそんな気分じゃねぇんだ。」
内腿を撫でていた手は焦らす為
今日は存分に鳴いて貰う
あの化け物勢に
この校内全ての人間に聞かせてやろう
俺の腕の中で鳴くハイリの声を
「あッ…っ、めっ…ダメッッ!」
何度ここへと指を埋めただろうか
熱く蕩けたハイリの密口
きっと赤く熟れているであろうその上の淫芽を撫でながら
中を撫でるのは指二本
うねり絡みついてくる内壁はその最奥で
ぱっくりと口を開けている
それはまるで全てを受け入れてくれているみてぇで
遠慮なく指を立てた
「やっ、ぁだめっ、だめだって…っばっあぁ…ぁっ」
内側から腹を擦るように
コイツが一番良い音を出す場所だ
抵抗のつもりか
肩を掴む華奢な指が爪をたてる
奥を突く度に頭が壁に触れ
鈍い音が響き渡った
全校とまではいかずとも
部屋を見はっている奴らならそろそろ気付くだろう
「ここ、好きだなオマエ。」
「ちが…っ、うぅぅ…っ!」
「いいから…イけ。」
いやいやと首を振るその姿が愛おしい
恨めしそうに睨みつける
その瞳さえ愛おしい
誰にも見せたくねぇ
聞かせたくねぇ
(……今日は特別だ。)
なんたって今日はハロウィン
甘い菓子を求めて化け物が夜闇を彷徨う日
菓子を貰い損ねた化け物共に
多少の裾分があっても良いだろう
キャンディ?
チョコレート?
そんなものは要らねぇ
コイツ以上に美味な菓子なんざ
この世にねぇんだから。