• テキストサイズ

【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第23章 【空色】自立神経失調症




コインの表と裏の様な二人の少年の心内は
各々の渦巻く思いと裏腹に
不思議な間をもたらした。

例えるなら秋の夜の凪いだ湖畔

風も波もない静かな湖に
虫の声だけが響いているかのような
静かで賑々しい

静と躁が織りなすなんとも異様な間。

その空気を感じ取った生徒数名は
ここに波風を立てるべきではないと
努めて背景に徹していた。



だがその湖に
小石を投じるかの様な声が上がる。



「ハイリっ!!!」



その声に
あくまで背景曲だった辺りの騒音までもが一時停止した。

声は大きくはっきりと
警察の面々すらその音を静とする。


聞き覚えの無い声の主は
少女の名を大声で呼び――













その名を持つ少女に抱きついた。









「「「!!!!!!!」」」


咄嗟の…あまりの出来事に
一人を除いた生徒全員が叫びすら飲み込んだ。


「何の」前の静けさと言うべきか


ここは敢えて…


「爆破」と言うべきだろう。


/ 804ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp