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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第23章 【空色】自立神経失調症


~Sideハイリ~


誰か、一人くらいは気付いたのかもしれない

だけど雄英生徒にかかわらず

ヒーロー科であることにかかわらず

私達高校生と言うものは毎日がとても目まぐるしくて

ただそれだけで目の前の向こう側が見えていなかった。

見る余裕がなかった。







ただそれだけなんだ――……。























――――――――………







何かに呼ばれた気がして
ふと目が覚めた。


薄く目を開けると
最初に見えたのは主不在の机たち

放課後まで眠ってしまったのかと焦ったけれど
どうやら違うらしい…


「ヒーロー基礎学…か。」


午後の授業はとっくに始まっていた
スマホを確認するとLINEが数件

どうやら私を呼んだのは
スマホの振動らしい。

どうでも良い広告はさて置いて
クラスメイトの名前を次々とタップする。


「レスキュー訓練…
バスで行く?
先生は寝かせとけって…ってなんで?」


てんでバラバラのメールを組み合わせて推測するに

今日のヒーロー基礎学はレスキュー訓練らしい。
バスで行く…から推測するにあそこだろう。

チラリと時計を見る。
訓練場まで歩いて行くことを考えると
着くころには授業が終わっているかもしれない
そんな時間。


「うーん…行くか。」


行く意味があるかどうかじゃない
行くことに意味がある。

なんせ今日のヒーロー基礎学。
担任…つまり消太くんが居るわけだ。

また眠りこけてました。
じゃ、何言われるかわからない。

再び落とした視線
開かれたままのLINEの画面には


【先生は寝かしておけって言ってたわ。】


ごめんのスタンプ付き。


梅雨ちゃんが謝る必要無いのに…。

きっと起こそうとしたところを止められたんだろう。
消太くんが何を考えてそんなことを言ったのかはわからないけれど…
結局その一文がプレッシャーとなって
私は制服のまま教室を後にした。


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