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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第22章 ♦番外編♦ ちょこれぃとホリック





甘いキスの後は内緒話

囁き合いながらなのはいつもの事だ

間に隙間なんて1センチも無い
これが私達の距離。

だけど今日はちょっといつもと違う
常に飄々としている焦凍くんは居心地悪そうだ。

悪戯に笑い掛けると
苦虫を噛み潰したみたいな表情の彼が
スィっと目を逸らしていく。









「ね、」

「ん?」

「なんで私のチョコは突き返したの?」

「お前チョコ好きだろ?
なんでわざわざって思った。」

「あー…。」









妙に納得してしまった。

いつも私と焦凍のおやつの割合は
9:1だもんね。


(やっぱり私が悪い…。)


しょうがない、自業自得だった。

人生初の本命チョコは渡せなかったけど

これはこれで良いかななんて

私はものすごく単純で、幸せ者なんだと思う。






「納得したのでこの話はもうお終いです。」

「言うと思ったが、俺は納得できてねぇ…。」

「ハイリさんは眠たいです。」

「お前、それいやぁなんでも逃げられると思ってるよな?」

「へへっ。」





こうして今年のバレンタインは
大失敗に終わった。



ちょっと悔いは残るけど…
まぁ、自業自得だ。



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