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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第20章 【琥珀色】月光欲


~Sideハイリ~


熱い吐息が
足の内側を這って近付いてくる……

求められたのは初めてじゃない。
だから、謎かけの答えはすぐにわかった。
わかったけど、信じられなかった。


「お願いっ…やめて…っ」


求められる度に首を横に振ってきた。

どうしても
恥ずかしくて…

「嫌がることはしない」と
焦凍が頭を撫でてくれるから
それに安心して考えてもいなかった。


「そろそろ、良いだろ?
ハイリを味わいてぇ…。」


自分の足の間から覗く二色の双眼が光って
優美に細められていく…
妖しい光は鋭さを増していて
決して冗談ではない事を告げていた。

わかってる
ダメかと尋ねられた回数は一度や二度じゃない
申し訳ないとも思ってる
思ってるけど…


「……恥ずかしいの…お願い…。」


フリなんかじゃない本気の懇願に視界が滲む。
絞り出した声に音は含まれず
震える吐息とさして変わらない。
今の自分の体勢に熱ばかりが上がっていく。


「焦凍…おねがい…。」


何度懇願を繰り返しただろうか
体勢は1ミリも動かないまま
焦凍の瞳だけが形を変えていく
満足気に、愉悦に満ちていく


(いつもの焦凍じゃない……)


拒絶すら愉しんでいる
ちがう
拒絶を愉しんでいる


「ごめんね…ごめんなさい…。」


どうしよう
追い詰めたのは間違いなく私だ…

お詫びも懇願も
聴こえてすらいないかのように
焦凍は綺麗に笑う。


「ハイリ、その顔
すげぇそそる…。」


恐ろしいほど美しい大輪の花に
言葉は届かず
手を伸ばす事すら出来ず

吐息が触れるだけでヒクついてしまうソコへ
熱い舌が絡められた。


「やっ…あぁぁっ…っ!」


初めての刺激に
ただ悲鳴のような啼き声を上げ
身を捩る


どれだけ足掻こうと
捕らえられた獲物に拒否権などなかったのだ。

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