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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第18章 ♦番外編♦ 紅白中毒症


~Side轟~


鎖骨から肩へと舌が這う
胸に触れる滑らかな肌
頬をくすぐる柔らかな髪

ハイリからってだけで――


(こんなにも息が上がんのか…)


脈も熱も呼吸も
俺ン中で暴れ回ってるみてぇだ

自分で自分を抑えられねぇ程興奮してるってのに…。


「ん、あまい。」


こっちの熱なんて素知らぬ顔で
ハイリは無邪気に笑う。

腹立たしいくらい屈託がねぇ。

元々、寝てるハイリに悪戯してる時点で
こっちの準備は整い過ぎてんだ
目が覚めきるまで待ってやるつもりだったが…


(どうすっか…。)


嫌がることはしたくねぇ
今は良くても
目が覚めた後、拗ねられんのは勘弁だ。

煩悩塗れの頭でも考えるだけ考える。
その分、反応が薄かったんだろう
ふと影が差したと思ったら
ふわりとバニラが香り
口の中に熱い甘味が広がった。


「っ……」


微かな水音をたてて唇が離れると
無垢な笑顔が覗きこむ。


「あまい?」


付き合ってそれなりに経つ
この冬を越えたら一年だ

これまで、数えきれねぇほど肌だって重ねたってのに
また心ごと奪われた。


「ああ、甘い。」


いつになったら
慣れるってんだ…


「もう少し、」


際限がねぇ
どんどん心を奪われる。


「な?」


何を強請られてんのか
まだ理解できてない無垢な瞳に欲を乞い
了承も得ぬまま細い腰を浮かす


「ひぁ…っ」


肩が跳ねたがもう遅ぇ
甘い悲鳴を上げても追う遅ぇ
そのまま逃れられないように腕の中に閉じ込めて
その腰が沈み込むまで離しはしなかった。


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