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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第18章 ♦番外編♦ 紅白中毒症


~Side轟~


「まけ…?」


傾げた頭がコツンと俺の頭に当たった。

意味が解らねぇのは当然
寝ぼけてんなら尚更だ


「ああ、負けだ。」


説明するつもりはなくとも
宣言くらいは良いだろう

一人遊びに過ぎない制約だ。

第一


『だいすき…だよ?』


とろけた声でこんな事言われて触れねぇなんて
土台無理な話だ。

ハイリは頭をユラユラと振っては肩に埋める
目を覚まそうと努力はしてんだろう。
寝ぼけている時のハイリは珍しく素直なだけに
なんだか子供みてぇで頬が緩む。

強請るのもこの時が一番上手い


「しょーと、ぎゅってして?」

「わかってる。」


肌が密着する程に
挟まれたクリームが溶けていくのがわかる
潤滑を促され、滑らかに触れる肌が気持ちよすぎて……

強請られたからじゃねぇ、
自分がそうしたくて、抱き締めた。

力を込めれば込める程
甘い香りが拡散していく

触れる胸も
膝の上にまたがる太腿も
その肌の感触だけで果てちまいそうだ。

それに
これだけ滑ればそろそろバレるだろう。


「ぅーん……すべる…。」


体勢を整えようともぞもぞ動くハイリは
首を傾げて身体を離し
俺と自分の胸を見比べて、瞬きを3回
大きな瞳を見開いて一言だけ漏らした。


「わぁ……。」


驚いてもまだ
頭は晴れてないみてぇだ。

右に傾げた首を左に傾げ、しげしげと
ただただ見下ろし

そして

前振りなく俺の鎖骨へと歯を立てた。


「っ……ハイリ?」


噛みついた訳じゃねぇ
なんの真似か、甘く噛んでは柔らかな舌が肌を這う。

予想外の行動に面食らうのはこっちの方だ。

いくら寝ぼけてるからって
こういった行動は……珍しい。


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