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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第15章 【琥珀色】MRI knock


~Side爆豪~


真 向 勝 負

その漢字四文字がバラバラに頭を巡る



                向 勝 真 負   

 向 勝 真 負

   
           勝 真 負 向 

    勝 真 負 向

                  真 負 向 勝
   
        勝 真 負 向


 向 勝 真 負       

                負 向 勝 真
     

          勝 真 負 向 
    
       
                
       
     
 





理解はした
意図も読んだ
それでも意味がわかんねぇ…。

コイツは、バカみたいなことを言うやつだが
バカじゃねぇ。

そう思ってた俺は間違ってたみてぇだ。



(コイツは本物のバカだ。)



この状況で真向勝負と言やぁ…
いくら考えてみようが、行きつく答えは一つだ。


「正気かテメェ…」


自分が思い違いをしてんじゃねぇかと
何度も頭の中で今までの会話をなぞる。

何度も何度もなぞってると昇りかけた血も下がって来る。

一言確認すりゃハイリは晴れ晴れとした笑顔で
言葉を返してきやがった。


「爆豪くんの気持ちはわかってる。
だけど私だって譲れないんだよ。」


はっきり言いやがる。

わかってんなら、もう少しぼかして言えやクソが。
コイツはあれか?
俺の精神が鋼で出来てるとでも思ってんのか?

頭から降りて来た血よりも、数倍速く沸点が落ちていく。
そこにとどめを刺した一言に
ブツリ、頭ン中で何かが切れた。



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