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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第15章 【琥珀色】MRI knock


~Sideハイリ~


これだけ毎日のように一緒に登校していれば
同じ場所で大切な人に手を振ることにも慣れてしまう。

始めこそ物寂しさを感じていたけれど
すぐに教室で会える訳だし、家に帰ればずっと一緒なんだからこれ以上を望むのは欲張りと言うものだ。
第一、この状況を最初に突き付けたのは私なんだから。














彼の人気を知った四月下旬。
綺麗に剪定されたツツジを横目に、そんな事を考えるようになった。

だけど、寄り添って咲き誇る鮮やかな赤紫色から目が離せなかったあの時の私は…たぶん、意地を張ってたんじゃないのかな。

一段と離れ難さを感じた今日
今更ながらにそんな事を思う。



一人でゲートをくぐり下駄箱へ、
教室に向かう途中、三奈ちゃんと耳郎さんに会って他愛ない話をしながら一緒に歩く。
中間テストの範囲とか、オススメの曲だとか、美味しかったランチラッシュのデザート等など…。
問われては返す、返しては笑う、そんな普通のガールズトーク。

飯田くん風に言えば最高峰。
雄英ヒーロー科の生徒と言えど、私たちはお年頃の女子高生なのだ。
ヒーロー学について語り合ったり、最近のヴィランの傾向について議論したり…なんてある訳がない。

だから当然、こんな話も普通に出てくる









「ね、ハイリってさ…好きな人居るよねーっ?」










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