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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第13章 ♦番外編♦ 熱焦の瘢痕


~Sideハイリ~



フイと逸らされた瞳が数秒宙に留まり、まつ毛を伏す。

今日は良く笑ってたから…
見慣れたはずの無表情が余計に冷たい

私の目にはそう見えた。


(気…悪くしちゃったかな…?)


怒るかも…そう思っていれば、悪だくみを考える顔すらそんな風に見えるものなんだ…。

固定概念とは誠恐ろしい
私は間もなくそれを身をもって知ることとなる。






















「あの…焦凍…?」



腕を伸ばそうとしたけれど、それが届くことは無かった。

突然ニッと上がった口端を捉えたその刹那
掴まれた腰を引き寄せられ
先程より何倍も上回った衝撃が躯を貫く。



「~~~~~~ッッ!!」



ヒュっと鳴った喉では声も上手く出せず、浅く息を零すのみ。
浮かしたばかりの両腕は関節という関節が曲がり
背はつったようにピンと反る。

意識に反して固まった自分の身体は
一回り大きな影に包まれた。

凍った思考を溶かすように
耳のすぐ側で深く震える息が漏れる。



「はっ…締め、んなっ。」

「待っ…や、せめ…ぁっ、いってっ……んぅっ」



「せめて、何か言って欲しかった」
伝えようとした言葉は、彼の口に都合よく呑み込まれた。


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