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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第13章 ♦番外編♦ 熱焦の瘢痕


~Side轟~


今日のハイリは一段と雰囲気が甘い。
この瞬間になって改めて思った。


(お陰…? 俺何かしたか?)


考えたのは一瞬だけで
次に瞬いた時にはもうはやめた。


あんだけ可愛いコト言って
こんだけ甘やかされて
考えられなくなった、そっちの方が近い。


翻弄されっぱなしだ…。


「一個や二個じゃ済まさねぇぞ?」

「ん、いいよ…。」


いつもは耳まで真っ赤な顔を今日は薔薇色に上気させ、投げた挑発もゆたりと返す。

きっと一番厄介なハイリだ…。
味わったら最後
他のモンは一切食えなくなっちまうみてぇな…

抵抗するはずのない両手をベッドに縫い留めて、腕を伝い肩へ、鎖骨を辿って胸へと手を滑らせていく。

もう、痕を付けるだけで終わる気なんかねぇ。

ハイリはそれすら望んでいるかのように
ふわりと微笑んだ。
誰が見たって、陽だまりのような柔らかな笑みだってのに、この空気も相まって妖艶にすら見えるから不思議だ。

緩やかな誘惑に魅せられて
もう飛べなくなることをわかっていながら甘い蜜に身を浸す。


「んっ…」


甘やかな声が部屋を満たす
きっと窓が開いてなかったら窒息しちまう
そう思う程濃い空気。


その声が上がる度、俺の印が増していった。


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