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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第12章 【桜色】ヨマイヤマイ


~Side轟~



部屋を支配する音が
淫らに高らかにその輪を広げていく――



「あっ、あああっ…だめ、しょうとっ…」



耳から脳内を蝕み、
弄んでは犯していく――



「すげぇ音、ハイリの音だな。」



指先で耳の縁をなぞるだけで
震え天を仰ぐ姿が
肩に痕が残るほど歯を立てても
甘く上げるその声が


溜まらねぇ

俺だけのハイリ


そう実感しては確認する。


「お前は俺のモンだ。」


快楽で占められた頭は
自尊心をも麻痺させ本音を曝け出す。

言い聞かせるように囁く度に
ハイリはイイ声で啼きながら首を振っていた。

それに満足し、繰り返す。

なのに
確実に満ちてる筈なのに
まだ足りねぇ。

理性の無い獣の様にただ快楽に溺れ
餓えを満たさんと腰を打ち付ける。

永遠に果ての見えないループ
ただそれだけの時間


例えるならその言葉は
モノクロの世界に点した、唯一のカラーだった。



「しょうと、だけだよっ…っ」


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