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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第11章 【桜色】慢性合理的疾患


~Sideハイリ~




――――………



浅眠・まどろみ・夢うつつ


どこか意識があるだけに
幸せを感じられる時間の一つ。


夢に身体を置いたまま
意識はあやふやにもリアルを感知する。









「ハイリちゃ…
あ、寝てるね。」

「疲れてしまったのでしょうね。
そっとしておきましょう?」

「賛成。ウチ、相澤先生に伝えてから帰るわ。」

「お疲れ様、ハイリちゃん。」

「まったね~!」

「風邪ひかんようにね…!」






うん…
皆、またね…


頭の中ではちゃんと返事をしたはずなのに
私の声が空気を震わせることは無かった。






眠りに落ちては意識を戻し
意識を戻しては眠りに落ちる

体感する時間は短くとも
意外に時間は経っているもの

教室の温度が徐々に下がっていくのを
背に感じながら

それでも身体は動こうとしない。



掴み処の無い夢は
脈絡ない上、記憶にすら残らない。

薄闇に浮かぶスクリーンをぬるま湯につかって見流す
そんな心地だった。



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