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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第9章 【桜色】カレカノ依存症


~Side轟~


(悪い…)


心の中で呟いたのは
呻きにも似た悲鳴が上がったのと、ほぼ同時だった。


「……ん"ッッッ!!!」


背に走った痛みはハイリによるものだ。
立てられた爪が背に食い込む
その痛みさえ今は愛おしい。

ハイリの中の熱さに深く息を吐き
肩に顔を埋める。

ほんの少し前に半減していたムードは
ここへきてその数倍にも膨れ上がっていた。


「大丈夫か?」

「ん、へぇき…っ」


はっと短く息をつき俺の髪を撫でるハイリの頬にキスを落とすと、甘えるように頬を摺り寄せられる。
痛みが落ち着くまでいつまでも待つつもりだったが
そんな気遣いはすぐに見破られた。


「も、大丈夫。」


軽く笑いながら頭をぐりぐりと押し付けてくる。
ハイリが可愛くて仕方がない。

俺が甘えてばかりのせいか
コイツの甘えるような仕草を見るのはこれが初めてだ。

少しでも痛みを和らげてやりたくて
額、頬、口へと順番に口づける。
少し腰を動かすだけで、俺の方が参っちまいそうだ。


(…っ、や…べえ…)


当然と言えば当然だが
指を入れた時の比じゃねぇ。

うねり絡みついてくる壁を押し開き
未だ誰も知らないハイリの中を俺の形に変えていく。

ハイリにこれ以上負担はかけたくねぇ
出来るだけゆっくり
そう思うのに自制が訊かねぇ。

次第に部屋に響いていた不規則な呼吸が
悦に満ちた喘声へと変わっていく。


「あっ…ぁんっ…んっ」


甘ったるい声と水音を帯びた肌を打ち付ける音
首を振り放射線状に広がった亜麻色の髪が、柔らかな頬に掛かる。
僅かに身を離せば、胸元に散りばめられた所有物の証。

綺麗なハイリ
俺だけのハイリ

あまりに綺麗な体に
不浄に散りばめられたそれは

穢れを知らぬものを穢してしまった証

そんな背徳感にすら背筋が奮えた。


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