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【ヒロアカ】UAシンドローム【轟焦凍R18】

第9章 【桜色】カレカノ依存症


~Side轟~


嫌だというなら
いつだって止めてやる。

言うはずがない、わかっていても確認せずにはいられねぇ。

昨日は震えるくらい怖がらせちまった。
これ以上の恐怖は与えたくねぇ
俺なりの誠意のつもりだった。

出会ってまだ3日
付き合い始めたのなんか今朝の事だ。
1日も待たずに求めるなんざ浅ましい
わかっちゃいるが焦りは募る。

ハイリはとにかく男を惹き付けるから
一刻も早く俺のモンにしねぇと…


「怖いか…?」


欲を抑えて
絡め取った指に口づける。
手の平、甲へと口づけたまま
もう片方の手は髪を撫でる。
顔を覗きこめば
恥じらいに頬を染めたハイリと目が合った。


「そんなこと…ないよ。」


わかってる
恐怖で震えていてもきっとお前はそう言う。
だからゆっくり溶かしてやる。

飴玉を体温で溶かす様に。


「優しくする
怖くなったら言ってくれ。」


蕩けた目は、ゆっくりと瞬きをしながら頷いた。
その瞼にキスを落とすと
くすぐったそうに身を捩らせて笑う。


可愛いハイリ

大切な女なんてレベルじゃねぇ
俺の宝物だ。


気持ちは逸る
身体はもっと逸る
ズボンの中じゃ既にはちきれそうだ

それでも


「ハイリ…好きだ。」


この笑顔には代えられねぇ
それ程に俺の心はハイリに囚われている。


「昨日ね、ずっと聞きたかったの
だからすごく嬉しい…。」


そう言って柔らかく笑ったハイリは
その細い指で俺の頬を撫でた。


最高の、最上の笑顔だ。


額を合わせ、鼻先を擦り合わせ
互いに小さく笑う
この上なく間近で絡んだ視線に熱が灯る。



それはまるで了承の合図の様に

長いまつ毛に縁取られた大きな瞳が
ゆっくりと閉じられた。


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