第2章 旦那に恋する可愛い子
-もえside-
とっさに私の部屋に連れてきてしまったこの子
確かペトラさんと言ったかしら
ずっと俯いたまま喋ってくれない
「私...........」
そろそろこの沈黙に耐えられなくなった頃、
消え入りそうな声でペトラさんが喋りだした
「えっ?」
「兵長が................好きなんです」
その言葉に驚きはしなかった
たぶんうすうす気づいていたからだと思う
今日私がリヴァイを迎えに行った時の
彼女のリヴァイを見る目は、恋する女の子の目だったから
だから、
彼女が私に対して嫉妬してる事もわかってた
「そう.....」
たった一言、笑顔で答えた
彼女を責める気もなかったし、ただ同じ人を愛してしまっただけなのだから