第5章 歪んだ関係【月島蛍】
詩乃side
私は蛍君に告白した
答えはなかった
蛍君は私にシたいかと聞いてきた
だから私は蛍君にハジメテをあげた
蛍君はそれからも私に話しかけていてくれた
私は蛍君も私のことが好きなんだって勘違いしてたんだ
本当にバカな私
蛍君と私は所詮一回だけの関係
彼女でもなんでもない
遊びだって気付かないふりしてたんだ
だから蛍君が他の子を抱いているのを見て
悲しくなった
なんで私に優しくするの
一回だけの関係なら切り捨ててくれればよかったのに
こんなに未練がましくならなかったのに
優しくされなければ私は蛍君を忘れられたのに
口に出せないその言葉が涙になって溢れ出す
さよなら私の初恋
淡く散っていった私の初恋
詩乃side end