第5章 歪んだ関係【月島蛍】
詩乃と僕の関係が壊れたのは
僕が誘われて他の子を抱いたのを
詩乃が見ちゃったから
『そうだよね...蛍君は誘われたら断れないもんね
所詮私も遊びでしょ?一回だけの関係
私って本当にバカだね ごめんね月島君』
そういって詩乃は走っていった
その手を引き止めることすら出来なくて
僕は詩乃を避けた
詩乃も僕を避けた
お互いに傷付かなくて
お互いに傷付けないように
全部僕が悪い
卒業まで彼女も作らなかった
バレーに全力を尽くした
それでも詩乃を見ると思い出す
淡く散った僕の初恋
月島side end