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黒い薔薇(ごちゃ混ぜ短編集

第5章 歪んだ関係【月島蛍】


お金を置いて部屋を出る


まだ12時


ホテルにはいってから30分とたっていない


夜の街になんて興味はなくて


ふらふら歩いていると


『蛍君?』


またか、と思い後ろを振り返ると


そこには高校時代の同級生桜庭詩乃がいた


髪の毛は長くなっていて


大人っぽくなっていて
 

『やっぱり蛍君だ!お久しぶり!元気にしてた?』


「別に、元気だったけど これからどっか行くの?」


そういうと

  
首を振って 


『今からお家に帰るの。蛍君は?』


「誘われたからちょっとネ」


僕は高校の時からそうだった


誘われたら拒まなかったし


詩乃もその中の1人


僕に告白してきたからシたいの?って聞いたら


呆気なく堕ちたし


でも詩乃は僕の好きな人だった
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