• テキストサイズ

キセキとの3日間 〜黒バス〜

第4章 ”従え"



亜美「わ、私は…」

ど、どうしよう…なんて、答えればいいの?

思わず赤司くんの目を見つめる…。

吸い込まれるような綺麗な瞳。

でも、今は私からの答えを待っているように神々と揺れていた。

赤司「どうなんだ…?」

急かすように声のトーンが低くなったように感じた。

私は精一杯声を出す。


亜美「す……」



…。
言いかけた。

ちょっと待って…。
私は本当に赤司くんが好きなの…?

ふと、赤司くんが踏み潰した手紙を見る。

『赤司くんが大好き!!』
『付き合ってください!!』

そんな内容がいっぱい書かれていた。

亜美「…っ!」

私のこの気持ちじゃ…この手紙を書いた人には…勝てない…。

亜美「ごめん…なさい…。こんな、中途半端な気持ちで…赤司くんとは付き合えないよ…ごめんなさい。」

私の目からは大粒の涙が溢れ出てきた。

なぜだか、自分でも理解できない。



今なら、赤司くんに何を言われても耐えられる気がした。

どんな辛い言葉でも嬉しい言葉でも受け止める覚悟があった。


赤司くんは一言も話さない…。

顔を上げても、夕日から赤司くんが逆光して表情が見えない…。

でも、一瞬、口を開けたように見えた。
/ 49ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp