第100章 【番外編】いっぱいに満たして
ナカの指をぎゅうぎゅう締めて、絞り出すようにうねつてるのがわかる。
首に腕を回すように動かさられると、また欲しかったモノがゆっくり丁寧に挿入ってくる。
「いやぁぁ……きもちぃ…あ、あん…きもちぃぃ……」
身体も脳も求めていたモノが甘い痺れになって、腰をさらに疼かせる。
口から出る声も自分で驚くくらい甘くて、恥ずかしくて枕をぎゅっと強く抱いた。
「んやぁ……」
腰を持たれてゆっくり回される。
奥の入口がぐりぐりと音が出そうなほど擦られて、激しくされているときとはまた違う快楽に思わず目を見開く。
「ぁあああ…っ、いっ、いく、いくぅ…」
甘い痺れがますます全身を走り抜け、びくびくと身体がまた呆気なく痙攣する。
ちゅ、ちゅ、と音を立ててキスされる。
なんでこんな、いつも以上に愛されているようなことを…?
ゆっくり考える余裕もなくて、また奥のソレが少し大きくなってナカをますます圧迫する。
「好きだな、キス。
すっげえ締めてる…」
言われてやっと自分のせいだと気付いた。
「あぁ…あぁん…も、きもちぃ…なんでも、きもちぃからぁ…」
ちょっと角度を変えるだけで果ててしまう身体が、そろそろ体力の限界を迎えそうでめまいする。
さっきより抜かれたソレが、浅いイイところを擦る。
膨らんだ頭が襞一つ一つに引っ掛かって気持ち良すぎてどうにかなりそう。
「あぁあぁぁぁ……!!!」
びゅ、びゅ、と水を吐き出して、また真ん中の最奥まで楔が打ち付けられる。
「はうっ……!!!!」
「悪ぃ、もう保たねえ」
繋心さんはそう言うと私の両膝を肩に乗せ、奥に、激しく、速く律動する。
「あっ、あっ…、あっうっ、だめ、だめぇっ…!!!」
肌と肌がぶつかる音がする。
ぐちゃぐちゃと体液の音が混じる。
自分の甘ったるい声が邪魔する。
「も、いく、いく、いく…っあっ!!」
ゆっくりと遅れてから、出される欲の音を体内で聴いた。