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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第96章 【番外編】なんて嫉妬深い王子様


部活には所属してなかったけれど、図書委員の仕事を押し付けられていたせいか、文芸部の部長さんとすこし仲良くなった。
(このカバーつける仕事だけは、どこでもやるんだよねぇ……)
透明フィルムを丁寧に貼りながら、受付に座っていた。
「文化祭の出し物決まった?」
と部長さんは優しく聞いてきた。
「えっと…」
そういえばバレー部の準備には関わっていたけれど、クラスの方は大分放っておいてしまっている。
他の仕事も掛け持ちしているし、怒られることはないだろう。
「うち、今年は演劇部と一緒に舞台を出そうってなっててね」
「それで毎日練習してたんだね」
廊下からいつも演劇部のよく通る声が聞こえる。
ステージを借りるのは順番らしく、なかなか本番通りには出来ないと愚痴っていた。
「なんか、台詞覚えてきちゃった」
「いい脚本書けたと思うよ」
「本番見に行くね」
なんて、他愛もない話をしながら放課後を過ごした。
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