第91章 【番外編】浸食
(しあわせ、か…)
なんとなく、この前の隣の女の子達の会話を思い出した。
気だるさが残る全身と、湯上がりの清潔感が気持ちいい。
冷えた飲料水を膝の上で飲ませて貰い、心臓がぎゅっとした。
(しあわせ……)
たったの4文字のその言葉が、嫌というほど噛み締められる。
糖分過多に似た頭痛すらしてくる。
(慣れるまで、時間かかりそう……)
なんて思っていたのに、すぐに慣れてしまった。
居心地の良さと、この幸福感には、抗えない。
脳内麻薬がどんどんと出てきて、きっといつか生活すら浸食されてしまいそう。