第88章 【番外編】ソレイユ
膝裏に手を添え、足を開かせながら自身も体重を負担ないよう徐々にかけていく。
ぴったりと身体を密着させ、ゆっくりと動いた。
「はぁ、ぁぁ…!あぅ…っ!」
離した口からは甘い声が出続ける。
抜き差しするというよりは押し付けるように、その最奥の口にぴたりと当てたまま、広げるように旋回を繰り返す。
「はっ、あっ!!だめ、だめぇ…!!」
一際大きく跳ねると、また水が滴る。
ナカがきゅっと搾るように締まる。
「おい、我慢出来てないぞ」
「ご、ごめんなしゃぃ…っ!つぎはぁ、あっ、あっ!」
身体を離そうとすると、腕を背中に回され、それを拒まれる。
無性にそれが、心臓を掴まれたように自分に刺さる。
「クソ…!」
と舌打ちしながら、柔らかい肉壁を引っ掻くように激しく律動した。
衝動的なその行為が、なんとなく流されたようで悔しくもある。
「あああっ!うああぁぁ!!きもちぃっ…い、いいのぉ!!あっ…ああっ!!!」
腰が痙攣すると、また水がそこから吹き出た。
どこに逃がしたらいいかわからない快楽を身体から出すように、るるは回していた腕を外してからシーツをぎゅっと握る。
「はぁっ!あっ…っ!」
物に嫉妬なんて、馬鹿らしい。
そんな考えも確かにあったはずなのに、自分に向けられなかったのが少し腹立った。
ギリギリまで抜き、奥まで激しく突き、徐々にそれを速めれば、膣内からじゃぼじゃぼと水の音が部屋に響き渡る。
「はぁあっ!!ああぁん…!!い、いく、いく、いく…っ!!!」
ナカがまた締まるのに合わせ、腕を離されないようこちらからぎゅっと抱き締め、温かなその水をたっぷりとかけられる。