第88章 【番外編】ソレイユ
「んん、あっ、ふっ……」
先程吸ったヤニのせいか、たまに煙たそうに顔を苦しませるのがまた良い。
震える長い睫毛が、たまに頬に当たる。
いつもシて貰ってるかのように、舌を吸い、たまに甘く噛む。
それに震えるほど反応し、動きに合わせて果てた。
「はぁ……!」
息苦しさから解放してやると、1本の銀糸が緩やかに途切れる。
小柄な身体を抱え直し、柔らかな太股に腕を回した。
背後の双璧に、そこの割れ目に、指を這わすと垂れた蜜でグショグショだった。
俺と同じように、この空間に酔っているのかと思うと、ニヤニヤとした笑みが溢れそうになる。
浴衣から既に丸見えになってしまった胸の飾りを咥え、乳飲み子のように吸った。
「ふぁっ!あっ、は、あぁっ!」
とさっきは出せなかった甲高い声が反響する。
最初は押し返そうとしていた手が、次第に自分の頭に回り、パサつく髪に指を絡められる。
やめるなと訴えているようなその仕草に、グラグラと眩暈する。
「ぁあ!やぁぁぁ…!い、いっちゃうの…っ!」
いやいやと急に首を振り、未だ覚悟が決まらないるるに、諦めるように促した。
「いや、やめてぇ…あっ!おねがいぃ…っ!」
また追い討ちを掛けるように一際大きく咥え、先端の弱いところに犬歯を立てた。
びくん、と電流が走ったように、爪先まで力が入る。
「っ!!!」
じわりと真ん中からまた新たな蜜が溢れていく。
ヒクヒクと腰が揺れ、必死に息を整えようとする呼吸が耳元すぐで聞こえる。
たまに吐息と漏れる声が、更に自身を高めていった。
少しずつ感じていた香りが、蒸した空間と一緒にむわっと広がり、どうしようも出来ない程奮い起たせられる。