第84章 【番外編】狼なんて怖くない
「あっ、あっ、ん、あっ…」
鍵もカーテンも確認してから蛍光灯を消した。
ベッドのカーテンもしっかり閉め、篭に閉じ込めた愛しい存在をなぶるように愛でる。
飴の薬はかなり効いているらしく、僅かな指の刺激すら声が上がる。
元々の感度もいいるるには、地獄のような時間だろう。
本物の刺激を物欲しそうに涎を垂らしながら見つめてくる。
自分の髪すらくすぐったいのか、びくりとまた身体が反応した。
「いや、いやぁん…!」
触れて欲しいともどかしそうに俺の指を抑え、身体をくねらせる。
心臓がやけにうるさい。
「勝手に知らない奴から食い物貰った罰だ 」
「ご、ごめんなさいっ、あ、ん、ごめんなさいっ…!」
指の腹でひたすら柔らかに身体のラインをなぞる。
ぐっと食い込ませるように胸を鷲掴む。
「ひゃあ!!?」
かなり敏感になった身体には、きつい刺激だろう。
「あ、あぅ……っ!」
呆気なく滴る蜜が濃厚な香りを放つ。
太腿同士を合わせ、なんとかその刺激を少しでも散らそうとしたのだろう。
あまり意味がないようだが。
物欲しそうにこちらを見る瞳が、怪しく色気に染まる。