第75章 【番外編】水着のお姉さん
さすがに懇願してパーカーだけは羽織らせて貰う。
もう大分涼しいけれど、夏を感じる気候だった。
せめてワンピース型を許して貰いたかった。
これではせっかくのスイカも食べられない。
水中トレーニングとは名ばかりで、どうやらつぶれた合宿の総仕上げ日のようなものだった。
皆バシャバシャと凄く楽しそうで、これはもう完全に繋心さんにいいように言われたとしか思えない。
ムッとしながら日影に避難した。
隣には、何故か一切目を合わせてくれない菅原くんと、悪いことを考えて笑っている澤村くんが、飲み物や食べ物の用意を手伝ってくれる。
「菅原くん!今日感じ悪いよ!?」
と文句を言ったら隣にいた澤村くんが凄く笑っていた。
合宿じゃないなら来れる、と他の同級生達も顔を出しており、賑やかな日だった。