第63章 【番外編】鵺2
朝、やたらとすっきりとした目覚めだった。
テーブルに残った夕食を温め、固くなった白米をホカホカに差し替え、形式上は朝飯になってしまったものを準備した。
るるは、申し訳なさそうに起き、清潔になっていた自分と布団について礼を言ってきた。
あの重い身体を起こして、全部を綺麗にするのは確かに重労働だった。
ひたすら『やっちまった』という言葉を繰り返していた。
過ぎたことは仕方ない、し、スッキリはしたのでそれも割りきることにはした。
だが、それでもどうにも出来ないものはある。
後日、黒幕に高級マットレスを買ってもらったのは、言うまでもない。