第45章 【番外編】スイート&ビター1
烏養コーチにご馳走になって話してる間に、ふと昨日のるるさんとの1日を思い出した。
どこまで似てるカップルなんだろう。
面白くて思わず思い出し笑いをする。
「何笑ってんだよ?」
「す、すみません!全然関係ないことです」
果たして昨日のるるさんとの会話の答えは出るのか、少し気になった。
「コーチは、こういう行事嫌いだと思ってたんで、意外でした」
「………まあな。
でも、アイツとなら、なんかやりたいと思ったんだ。
店探しも予約も、すげえ面倒でビックリしたし、こういう物をあげるのもほとんどしてねえから、すげえ面倒で……」
「ビックリでした?」
「ビックリだわ……」
「るるさん、何くれるんでしょうね?」
「用意しねえわけがねえよなぁ…逆に気を遣わせちまったか…」
「楽しそうに悩んで選んだと思いますよ」
「……だな」
底の方に残ったシロップが、二人の関係のせいで余計に甘く感じる。
楽しく過ごしてくれることを、願わずにはいられなかった。