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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第41章 アップルアンドシナモン5


私の真ん中を急に手で触られて吃驚する。
小さく悲鳴を上げるけれど、無視される。
「一服してから…」
1人が煙草に火をつけた。
懐かしい、焦げたにおい。
たった2ヶ月と少ししか経ってないのに、薬のせいもあってか、そのにおいに凄く興奮する。
「繋心さん…っ」
じわっと熱が垂れていく。
立って吸ってる姿が本人にしか見えない。
「繋心さん…!!会いたかった…っ!」
おぼつかない足取りで向かうときゅっと抱き締める。
「うぉ!?」
「なんだ…?」
「ね、ねぇ、もう、我慢できないのぉっ!
お願い、して…えっちなこと、たくさん…」
繋心さんの手を引いて、マットの乗った台車に向かう。
埃っぽいけれど、もうそんなの気にならない。
怖い気持ちすら消えてる。
周りの人が何か言ってる。
でももう聞こえない。
目の前にいる会いたかった人のことでいっぱい。
首に手を回して、ちゅっと唇にキスする。
「あっあぅ、…っ」
私からしてるのに、勝手に身体が熱くなっていっちゃう。
絡ませた舌がじんじんと痺れている。
「は、は、はあっ…ん、もっと…」
苦味のある煙の香りが気持ちいい。
ずっと、この味が恋しかった。
「さ、触って…?」
自分から服を脱ぐ。
熱くて熱くて仕方がない。
胸の先が痛いくらい膨らんでる。
遠慮しがちな冷たい手を誘導する。
いつもみたいに乾燥していなくて、少し落ち着かない。
それでも、私の敏感になっているところを触られると、声を抑えるなんて出来ない。
「あああっ!!!!だ、だめええっ!!」
いつもより水が体内から出ていく。
はあはあと息を整えて、また触ってほしいと懇願する。
「挿入れていいか?」
そんなこと、耳元で囁かれたら、こくこくと頷くことしか出来ない。
「はやく、はやくしてぇ…!!
も、がまんできないのっ!お、おく…」
温かい泥に包まれているよう。
底無しの快楽が、ただ、私が落ちていくのをどんな目で見られていただろうか。

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