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迷い道クレシェンド【HQ】【裏】

第5章 迷子


親戚が事故に遭った。
残念ながら夫婦二人は助からなかった。
病院に駆けつけ、泣く自分の両親を見つめながら、まだ現実か夢かわからない俺は、頭に包帯を巻いた少女を見付けた。

弱々しくベンチに座り、どこにも視点を合わせていない少女は、真っ白で。
まるで、極寒の地の雪みたいに綺麗だった。
同じ年ということもあり、両親は彼女を引き取った。
彼女と暮らせるのは、どうしようもない嬉しさがあった。
儚いその娘がちゃんと現実にいるか確かめたくて、俺はすぐに彼女を犯した。
学校の女の子達と同じ方法。
凄く簡単。
部屋に呼び出して、ちょっと甘い言葉をかけて、安心させたら一気に喰う。
どの女の子も俺とのソレを凄く喜んでいたのに、彼女は違った。
凄く嫌がっていた。
でもその娘は、確かに現実にいた。
今までのどの女の子より夢中になった。
揺れる髪も、濡れた睫毛も、天井を見つめる目も、柔らかな唇も、吸い付く肌も、ジンジンと締め付けるナカも、胸の谷間からする甘い香りも、何もかもがたまらない。
毎日毎日、どこかで必ずその身体を抱いた。
もはや禁断症状に近い。
同じ学校に通わせて、体育館や使われてない空き教室を使った日もあった。
オモチャを入れさせた日も。
でも彼女は1度も俺を嬉しそうに受け入れてくれない。
どうしてもそれを認めたくない。

受験が近づくと、同じ学校に通うように命令した。
準備も俺がしたはずなのに、どういう手を使ってか、彼女は違う高校に通うことになった。
命令に背いたのが心底許せなかった。

白い太腿に伝う赤、肌には青い痣。
いつも無理やり引き起こした快楽に身を委ねてたけど、その日はひたすらひきつった悲鳴を上げていた。

もう涙も声も枯れた彼女は、最後に怯えた目で俺を見た。
それが、なんとも言えない、複雑な……それでもどこか、昂る……。
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