第40章 アップルアンドシナモン4
「繋心さん、ひどいです…私がいながら1人でシちゃうなんて…」
次の日、やっと電話で冗談で言えた。
半分泣いた演技で訴えた。
『な!?なんで……』
「昨日、電話かかってきたから出たら、繋心さんのそういう時の声がして……」
『わ、悪い……』
「浮気じゃなくてよかった……」
『ったりめーだろ!見てたのだって、るるの………』
そう言いかけて、繋心さんは黙った。
「え、わたしの!?」
顔が一気に熱くなる。
いつだったか、携帯で撮りながら何かしていたのをふと思い出す。
『お前がエロすぎて、他の見ても抜けねーんだよ!
言わせんな、バーカ!!』
最後に暴言を吐かれて、電話は呆気なく終わった。
立ち尽くした私はひたすらドキドキとした。
「ま、また私だけ悪いんじゃん……!」
罪悪感で2日は眠れなかった。
帰ったら、たっぷり申し訳なさ込めて、ご奉仕してあげようと誓った。