第37章 【番外編】ゆうべはおたのしみでしたね
「んんっ!!」
膝の裏を押し付け、上からぐいっと最奥を突き刺す。
先端がざらっとした壁に包まれ、どんどんと狭くなり、絞られていく。
「んんんっんんぅ…っっ」
「…くっ…」
「んんんっ!」
喘いでいるかと思えば、果てながらも身動ぎしながら何かを訴えてくるようだ。
ぐりっと奥を抉りながら口に突っ込んだものを出させる。
「手っ!ああっ、手、はずしてぇ…!」
「ダメだ…っ」
水音がどんどんと大きくなる。
「いやぁっ!!んっ、ぎゅって、ぎゅうってしたぃのぉっ!!」
あまりに可愛い要請にそのまま射精してしまいそうになる。
「くっそ…!」
結び目から片手でタオルを外してやると、すぐに首に手が回される。
ぎゅっと力が入れられると、ずぶ濡れの腹がねばねばとした粘液で隙間なく密着する。
肌が触れあい、はあはあと呼吸を整え、円を描くように腰を揺らしていく。
「はぁぁっ、だめ、も、もうっ……いあっ!んん!」
呆気なく果て、漏れる声をラストスパートをかけながらゆっくりと飲み込んでいく。
敏感になった身体が口付けすら気持ちよく、またぶるっと背筋に電流を流す。
遅れてこちらもやってきた絶頂に、ただ成す術もなく、るるの白く平らな腹に、さらにどくどくと濁った白い欲をかけていく。
その愛しい身体が消えてしまいそうなほど儚く、背中に手を回して、確かにある傷痕をゆっくり撫でた。