第37章 【番外編】ゆうべはおたのしみでしたね
海水でベタベタな身体がさっぱりしたところで、アイスコーヒーをちびちびと飲みながら部屋に戻った。
風呂から出たるるが帰り支度をしてるのが見えた。
「楽しかったですね、合宿」
「…ん」
相変わらず俺のジャージを羽織ってる後ろ姿は、えろい。
「日焼けは大丈夫ですか?」
と、言いつつも、るるの真っ白な肌はいつも通り、蛍光灯の光を反射している。
「お前は白すぎ」
手首を掴むと、一気にそこに熱が集中する。
昨日から続く悶々とした欲と昼間の情景、そして楽しそうに俺に悪戯した姿。
色んな記憶が重なって、ついこちらも悪戯が思い付く。
さっと昼間のスイカ割で使った目隠し代わりの布を取り出す。
「きゃ!なに!?」
押し倒してからきゅっとそれを付けてやる。
「勝ったのに罰ゲームみたいなアレはどういうことだったのかな?るるさん」
「…っ、ごめんなさい…!」
「謝って許して貰えるとでも?」
「ごめんなさい!澤村くんが面白いこと言うからついのっちゃって……」
「グルかよ」
「…やだ、見えないですっ」
視界を奪っているものを外そうとする手を素早く阻止してこっちに引く。
「ダメだ」
近くにあったタオルを手首に巻いて動きを封じる。
整った唇がきゅっとへの字になると、まとめられた両手を、何か探すように動かしていく。
「外して、ね?」
困ったように言ってるのを無視して唇を奪い取る。
何が起きたかわからず、困惑しながらおずおずと動きを合わせてくる健気な様子が可愛い。
見えないせいか、ただでさえ敏感な身体が更に敏感になっているようだ。
不意に胸部に手を伸ばすと、
「きゃぁっ!」
と悲鳴のような声を上げる。
「やだっこわぃぃ…っ!」
「しっかり喘いでんじゃねえか」
にやっと口角を上げ、躊躇せず先端を布ごと口にふくませる。
「やぁ……」
じゅる、とわざと音を立てて吸い付き、徐々にそのまま降りていく。
膝をゆっくり持ち上げ、真ん中に触れる前ぶりをしておいて、身体を傾けて、白桃のように色付いた耳にかぶりつく。
「ひぁああん!」
身体を捩って解放されようと悶えるが、塞がれた手ではどうすることもできない。
舌をさしこみ、わざとらしくぴちゃぴちゃと舐め回す。