第27章 【番外編】いちばんぼし
新居で暮らしてから、人生で初めてのバイトを始めた。
近くのお店の品だしと接客少し。
商品の管理。
よくわからないことは家に帰ってから繋心さんに聞いたりして、最近やっと慣れてきた。
「お前、結構抜けてるからな…」
と心配されたけど、なんとかこなしてきた。
ただ、お互い昼も夜も会えず、夜中に寝ている姿を見るだけで、凄く寂しくなってきた。
「ただいまぁ」
繋心さんは朝4時には実家の畑に行く。
私が帰る頃には、寝ていた。
日中働いて、部活やって。
「お疲れ様です」
男性らしい固めの頬にキスする。
それが日課だった。